朝ドラあんぱんの10銭は現代では1000円相当?

NHK朝ドラ

2025年4月に放送中のNHK朝ドラ「あんぱん」では、ヤムおじさん(演:阿部サダヲさん)が作るあんぱんの価格が「10銭」として描かれています。

一見すると「安い」と感じるかもしれませんが、実は昭和2年当時の10銭は、現代で言えば約800円〜1,000円にも相当する価値があったとされています。

この記事では、その10銭の価値がどれほどのものだったのか、そして同じく劇中に登場する「3銭の朝田パン」は売れたのかどうかについて、物価・文化・心理面から丁寧に考察していきたいと思います。

この記事はこんな方へおススメ!
・朝ドラ「あんぱん」の10銭は、現代の価値はどれくらい?と気になっている方
・朝ドラ「あんぱん」で朝田パンはなぜ3銭で販売したのか?と気になっている方
・昭和初期の時代背景を知って、朝ドラ「あんぱん」をより楽しみたい方!

朝ドラ「あんぱん」の“10銭”とは?

まずは、物価の感覚が違う昭和初期の「10銭」が、実は現代の1000円に近い価値だったという驚きの事実をみていきたいと思います。

ドラマでは、ヤムおじさんの作る手作りあんぱんが「10銭」という価格で販売されています。視聴者から見ると「10円のようなもの」に思えるかもしれませんが、実際の価値はまったく異なります。

昭和初期の貨幣価値や当時の生活費から見て、この10銭は今でいうと“ちょっとした贅沢品”を買えるレベルの価格だったようです!

 

 

朝ドラ「あんぱん」昭和2年の10銭は現代でいくら?

それでは、昭和2年の貨幣価値を、単なる数字ではなく“生活感”を通して読み解いていきたいと思います。

貨幣価値から換算する

昭和2年当時、1円は今の約4,000円〜6,000円に相当するとされ、10銭(1円の1/10)は約400〜600円と換算されます。

ただしこれは物価指数から計算した理論値にすぎず、当時の生活実感を反映しているとは限りません。

生活感覚から読み解く

では、当時の具体的な物価を見てみます!

屋台のラーメン 10銭(現在の700円前後)
新聞1部 1銭(現在の150円前後)
散髪(大人) 50銭(現在の3,000円前後)

こうした生活物価からも、10銭が今の800円〜1,000円程度の価値だったことがわかります。

つまり、「10銭のあんぱん」は、決して「安いパン」ではなく、日常的に買える価格ではなかった可能性が高いのです。

朝ドラ「あんぱん」の朝田パンは3銭で売れたのか?

朝ドラ「あんぱん」では、ヤムおじさんのあんぱんは10銭で販売されていましたが、一方で、朝田家のあんぱんが3銭という破格の値段で売られていました。

ここからは、朝田家のあんぱんが3銭で販売されていた理由と売れ行きに関して推察していきたいと思います!

ドラマでは、朝田家が「あんぱんを3銭で売る」場面が登場します。10銭のヤムパンと比べてはるかに安いにも関わらず、劇中ではなかなか売れない様子が描かれています。

なぜ“安ければ売れる”とはならなかったのでしょうか・・?

昭和初期のパン食文化とは

昭和初期の日本では、パンはまだ主流の食べ物ではありませんでした。
都市部を除けば、パンは「洋風」「珍しい」「軍隊の食べ物」といったイメージが強く、一般家庭にはあまり馴染みがなかったのです。

そのため、「あんぱん」といえども多くの人にとっては未知の食品であり、購入への心理的ハードルは高かったと考えられます。

10銭・3銭の価格差からの考察

前述したとおり、10銭が現代の約1,000円、3銭はその約3割で300円程度の感覚です。

つまり朝田パンは「庶民でも手に取りやすい価格」であったといえます。

しかし、あまりにも価格差があると「何かワケがあるのでは?」と不信感を招くこともあります。

現代でも、見知らぬお店が高級パンの3分の1の価格で同じようなものを売っていたら、品質や安全性に不安を感じる人は少なくないと思います。

朝田パンは売れたのか?

ドラマの描写をもとにすると、少なくとも当初は「3銭だから売れた」わけではないと考えられます。

むしろ、

パン文化が根付いていない

価格が安すぎて信頼されない

ブランドや認知度が弱い

といった複数の要因が重なり、価格だけで購買につながる時代ではなかったといえます。

とはいえ、パンのおいしさや安全性が地域に広まり、口コミや評判がつけば、「3銭」という価格は武器にもなりうるのです。

来週3週目からの朝田パンの今後の展開にも注目が集まりますね!!

まとめ

今回は、昭和2年における10銭の現代での価値、朝田家のあんぱんが3銭で販売されていた理由や売れ行きなどについて見ていきました。

単なる物価の違いだけでなく、時代背景・文化・心理の3点から当時の購買行動を読み解くことで、ドラマの世界がより深く楽しめるようになったのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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