あんぱんの主題歌は合わない?実は物語にぴったりだった理由

NHK朝ドラ

2025年4月にスタートしたNHKの朝ドラ「あんぱん」。
注目の主題歌を手がけたのは、若者に絶大な人気を誇るロックバンドRADWIMPSです。

しかし放送開始直後から「朝ドラに合わない?」という声がSNS上で噴出。
けれど、実はこの主題歌には深い意味と仕掛けが隠されていたのです。

この記事では、NHKの朝ドラ「あんぱん」の主題歌について、視聴者の違和感の理由と制作側の意図を読み解きながら、なぜこの曲が“ぴったり”なのかという視点で解説していきます!

この記事はこんな方へおススメ
・NHK朝ドラのあんぱんの主題歌が合わないのでは?と気になっている方
・NHK朝ドラのあんぱんの主題歌がなぜRADWIMPSなのか?と気になっている方

あんぱんの主題歌が「合わない」と感じる理由

まずは、朝ドラを毎日楽しみにしている人たちにとって、あんぱんの主題歌が、「従来と違う」と感じる理由をみていきたいと思います。

①テンポ・演出がこれまでと異なる印象に

これまでの朝ドラのオープニングといえば、ゆったりとしたテンポ、牧歌的な映像、情緒あふれる日本語歌詞。近年では「エール」「カムカムエヴリバディ」「らんまん」なども、その王道スタイルを踏襲していました。

一方「あんぱん」の主題歌 RADWIMPSの『賜物』は、透明感あるサウンドと速いテンポが特徴。
これに近未来的な映像が組み合わさった結果、従来の朝ドラオープニングに慣れている人には“新しすぎる”“異質”に映るのではないでしょうか。

②SNS上の反応と違和感の傾向

実際には「何を言ってるのかわからない」「落ち着かない」といった声が多く見られ、特に初回放送後は賛否が大きく分かれました。

 

あんぱんの主題歌として制作側がRADWIMPSを選んだ理由

次に、あんぱんの主題歌として制作側がRADWIMPSを選んだ理由はなぜかみていきます。

①「喜びと悲しみの両方」を音楽で表現できる

チーフプロデューサー倉崎氏は、

「人生は決して喜びだけでなく誰にでも哀しさや愁いもある。それを深く体現してくれるアーティストはRADWIMPSさんだと考えオファーしました」
出典:シネマカフェ

と語っています。
朝ドラ「あんぱん」の物語は主人公夫婦が戦中戦後の困難を乗り越え、やがて子供たちに愛される『アンパンマン』という作品を生み出すまでの半生を描いたものです。

その中には嬉しい瞬間だけでなく、大きな挫折や悲しみも描かれます。そうした喜びと悲しみの両面を表現できるアーティストとして、RADWIMPSに白羽の矢が立ったというわけです。

②ヒロインと重なる“挑戦”の精神

作詞・作曲を担当した野田洋次郎さんは、

「朝、出たくない布団から這い出す力が湧くような“効き目”があること」「ヒロイン・のぶに負けない瑞々しい生命力を持った曲であること」挑戦と冒険をすること」を意識して主題歌『賜物』を書き下ろした
出典:fashionpress

とコメントしています。
朝の連ドラにふさわしく聞く人の活力になる曲であり、なおかつ主人公のぶの若々しいエネルギーや物語のチャレンジ精神にマッチした楽曲を目指したその意図は歌詞の随所に表れているのではないでしょうか。

 

あんぱんの主題歌の歌詞に込められたメッセージと物語とのリンク

RADWIMPSが手がけた主題歌『賜物』は、そのタイトル(賜物=「授かりもの」「恩恵」)が示す通り、人生で与えられたものの尊さを歌った楽曲です。
そこで、あんぱんの主題歌『賜物』の歌詞に込められたメッセージと物語はどのようにリンクしているかみていきます。

①「涙も笑顔も賜物」

『賜物』というタイトル通り、歌詞では「涙も笑顔も意味がある」といった前向きな人生観が描かれています。
ヒロインのぶと夫の嵩(たかし)は、戦争や貧困の中で幾度も涙を流す苦境に立たされます。
しかし、そこで出会った人々や支え合う愛情が彼らの心を救い、未来の希望(=アンパンマンの創作)へと繋がっていきます。
この歌詞は、劇中で描かれる二人の人生観としっかり重なっているのです​。

支え合う関係を照らすメロディ

歌詞では「大切な人を手放さない」といったメッセージが繰り返されます。
これは、のぶが愛する人(家族や仲間)と共に苦難を乗り越えていくドラマの核心メッセージと合致します。

RADWIMPS特有の内省的で詩的な歌詞が、朝ドラらしい「愛と勇気の物語」に新鮮な深みを与えているのではないでしょうか。

あんぱんの主題歌が流れるオープニング映像と楽曲の融合が生む相乗効果

 

さらに、主題歌『賜物』の疾走感あふれるバンドサウンドに乗せて展開するオープニング映像も必見です。

未来と過去をつなぐ映像演出

主題歌に合わせた映像は、のぶの成長を象徴する360度カメラの演出や光の軌跡が印象的です。

これは、戦中から昭和、平成を経て令和の現代、そして未来へとアンパンマンの精神が脈々と受け継がれていく――その時間の流れを、光の線や360°カメラを駆使したダイナミックな映像で象徴しているようです。

オープニングが視聴習慣を変える?

映像美とRADWIMPSの奏でる力強い音楽が融合することで、「あんぱん」のオープニングは他に類を見ないインパクトを放っています。

視聴者の反応も「斬新なオープニング映像と主題歌で話題になっている」​と報じられるほど注目を集めているのも事実です。

毎朝8時に流れるこの映像と曲が、まだ寝ぼけ眼の視聴者をハッと目覚めさせ、ドラマの世界へと一気に引き込む起爆剤になっているのではないでしょうか。

「最初は合わないと思ったけど、毎朝聞いてるうちにクセになる」という声が増えているようです!

まとめ

今回は、NHKの朝ドラ「あんぱん」の主題歌について、視聴者の違和感の理由と制作側の意図を読み解きながら、なぜこの曲が“ぴったり”なのかという視点で解説していきました。

RADWIMPSの主題歌は“今までの朝ドラ”とは違うかもしれませんが、それゆえに「あんぱん」という作品のテーマや革新性と見事に重なっています。

この記事を読んだあなたも、ぜひこの主題歌と共に「あんぱん」の世界を味わってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 
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