2025年6月4日放送のNHK朝ドラ『あんぱん』の終盤で、東京で働く崇に一通の電報が届きます。
そこには「アカガミキタ スグカエレ」とカタカナで記された緊迫感あふれる文言が。。。
これは本人に向けた召集令状(赤紙)の知らせなのか? それとも、弟・千尋に関する緊急連絡なのでしょうか?
この記事では、戦時下の徴兵制度や家族構成、登場人物の背景をもとに、電報の真意に迫ります。
この記事はこんな方におすすめ
・「赤紙は崇宛?千尋宛?」という考察を知りたい方
・戦時下の徴兵制度と大学生の徴兵猶予について知りたい方
朝ドラあんぱんの電報が意味するもの
まずは、崇が受け取った電報の文面を確認してみましょう。
物語終盤、崇の手元に届いた電報には以下の文言が確認されました:
アカガミキタ スグカエレ
文字通り解釈すれば、「赤紙が来た。すぐ帰れ」。ただし、文中には主語が存在しません。これは視聴者に「誰の赤紙か?」という疑問を意図的に残した演出とも受け取れます。
崇本人への赤紙の可能性はあるのか
次に、崇自身に赤紙が届いた可能性を検討します。
崇は現在、東京の製薬会社の宣伝部に勤務しています。つまり、軍需産業の技術職とは異なり、徴兵猶予の対象にはなりにくい職種です。また、昭和16年12月以降の太平洋戦争開戦後は、職種による猶予も徐々に見直され、文系職種も例外ではなくなってきました。
崇が住民票を移していなかった場合、赤紙が実家に届き、家族がそれを伝えるために電報を送ったという可能性はあります。
その場合、「スグカエレ」は赤紙の正式な通知を受け取るための帰省を求めているとも考えられます。
赤紙は弟・千尋宛だった可能性
一方で、電報が指す「赤紙」が、弟・千尋宛である可能性も考えられます。
千尋は崇の2歳年下で、現在は大学で法律を学ぶ学生です。当時、大学生には徴兵猶予がありましたが、昭和16年以降は戦局の悪化に伴い、その制度も徐々に縮小されていきました。特に昭和17年頃からは、文系学生にも召集令状が届くようになっていたのです。
大学生であっても赤紙が届くことは現実的にあり得る話であり、千尋がその対象になった可能性は十分あります。

この場合、電報が崇宛に届いたのは、家族が兄である崇に「千尋の赤紙が来た。今すぐ帰ってきて相談に乗ってほしい」という意図を込めたためと考えられます。
朝ドラあんぱん崇の電報「スグカエレ」とはどういう意味だったのか
ここで注目したいのは、電報の宛名は崇であるにもかかわらず、内容が「赤紙が来た」とだけ記されていた点です。
つまり、電報は崇宛だが、赤紙が誰に届いたのかは記載されていないという構図です。
このため、「スグカエレ」は以下のような意図を含んでいた可能性があります:
-
崇本人に赤紙が届いたので、正式な手続きを進めるために帰省が必要
-
千尋に赤紙が届いたため、兄として対応を求められている
-
赤紙の宛先がはっきりしないため、家族が混乱し、確認を急いでいる
限られた文字数の中で要点だけを伝える電報だからこそ、「赤紙が来た」という情報とともに、「とにかく帰ってきて」という焦燥感がにじみ出た表現になっていたと考えられます。
朝ドラあんぱんが描く“戦時下の家族の選択”
この電報は、物語における大きな転換点のひとつです。
視聴者はこれまで、戦争の影がじわじわと登場人物の生活に入り込んでくる様子を感じ取ってきました。豪ちゃんの戦死報告(誤報の可能性あり)に続き、ついに赤紙の現実が目に見える形で登場しました。
この「電報」という手段は、当時の日本において緊急性が高く、かつ簡潔に情報を伝えるために選ばれていた通信手段です。その手段を使ってまで崇に伝えたかった「赤紙」の知らせは、戦争が家庭という最も日常的な場所に入り込んできたことの象徴でもあります。
まとめ
今回は、2025年6月4日放送の朝ドラあんぱんで崇宛に届いた「アカガミキタ スグカエレ」という電報について、崇本人に向けた召集令状(赤紙)の知らせなのか? それとも、弟・千尋に関する緊急連絡なのか?考察していきました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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